ツンデレの黄金比

最近、春休みと言うことでだいぶ暇である。暇であるため、よく“二次元裏@ふたば”で出会った人たちと、メッセンジャーskypeで会話をしていたりする。そこでたまたま話題に挙がった“ツンデレ黄金比”というものが気になったので少し考えてみることにした。ツンデレとは「普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃつく」と定義される美少女ゲームなどにおけるキャラの分類の一つである。詳しくははてなダイアリーのキーワードツンデレツンデレ派とか。さんあたりを参照すると良いかと思われる。
ある人物は「ツン8デレ2こそ最萌」と言い、また別の人物は「それではツンすぎる、ツン7デレ3こそが最萌では?」と反論した。「デレの方が多くてはいけないのか?」という意見もあったが、このサイトを訪れる方には説明するまでも無いのかも知れないが、ツンデレの魅力とは、ツンにより萌えを圧迫することにより、その後に訪れるデレを高めることにある。デレの方が多いのはすなわちデレツンであり、益体もないものである。もちろんツン0デレ10といったデレデレキャラに魅力が無いわけではないが、ツンデレを語る上ではそのような存在については脇に置いておくべきである。

さてここで、ツンとデレの比について最萌となる値が知りたい。ツンデレの魅力とは先に説明したとおりある程度のツンが存在することによりデレによる萌えを増幅するという点にある。ツンが多すぎると、増幅される元であるデレが少なくなってしまうし、逆に少なすぎると増幅度が小さい。デレに対するツンが大きく、なおかつデレが小さすぎない最適な値を求める必要がある。そこで提唱したいのが以下の式である。
m=d^{(10-2d)}
ここで、m:萌え度、d:ツンとデレの十分率におけるデレの割合とする。
ツンとデレの合計を10と考え、萌え度はツンがデレを上回る値の累乗となると考えたものである。つまり、ツンの値をtとして、
m=d^{(t-d)}
ここにt+d=10を代入し上式が得られる訳である。上式におけるmが最大となるときのdが最適ツンデレ比におけるデレの値となる。
通常、最大の値を求める場合はmをdで微分してやれば良いのだが、微分するにあたって式の形が面倒なので原始的に、数値を代入して最適なdを求めようと思う。各数値を代入した値をプロットしたものを下図に示す。

横軸がデレの度数、縦軸が萌え度となっている。
最近は便利なものでこのようなグラフをフリーソフトで描けてしまうのである。このグラフの作成にはGCalcというフリーソフトを使用した。ありがたいことである。
さて、このグラフからは少し正確な値が読み取りづらいかも知れないが、この手法により最適なdの値は萌え度が約98.1となる2.6と求まる。したがって、最適なツンデレの比はツン:デレ=7.4:2.6であるということが判明した。これからシナリオを書こうという人や、既にシナリオを書くがどうも良いツンデレキャラを描くことが出来ないという人は是非このことを頭に入れておいて欲しい。もちろん読者の嗜好などもあるだろうが、この数字は作品を良いものにすることの手助けとなるはずである。