絶体絶命教室

絶体絶命教室 (メガストアコミックスシリーズ No. 147)

絶体絶命教室 (メガストアコミックスシリーズ No. 147)

ネタが無いからって、いままで書かないようにしていたエロ漫画のレビューだって載せてしまうんだぜ。購入予定表にも基本的に書いてないのですが、そこそこ買ってたりもします。
ゴージャス宝田が去年ぐらいにメガストアで連載していた"クラッシュ!"と短編2編が収録されています。
ゴージャス宝田といえば昔は鬼畜ロリなイメージでしたが、最近ではストーリー重視のエロ漫画で人気を博していると思います。ただしちょっとストーリー展開にウェイトを置きすぎて少々オカズ本としては難しくなってるような印象もありますけどね。
 
最もページ数を占めている"クラッシュ!"は、社会科見学の途中、はぐれてしまった教師(男)と女生徒5人が地震災害により地下空間に取り残され、そのうち1人が最後の思い出になるかもしれないから、と教師にせまり……というところから始まるハーレムものです。
ハーレムものなんですから、単純に全員が先生好き好きーってやってりゃあ話は早いはずなんですが、そんなあっさりと済む話ではなく、各人それぞれに背景が用意されていて、それなりに重い話、良い話があったりします。
最初は不仲だった各人が、閉鎖空間で生き延びてゆかねばならないという苦境の中、各人が抱える問題に解決をつけつつ次第に心がほぐれ、仲が良くなってゆくという、さながらパニックムービーの体をしていて面白いです。が、エロ漫画ですので当然ですが心がほぐれたら体の方がほぐれてゆきます(笑)というかエロ漫画としては演出過剰な気もします。

あと2編短編が載っているのですがそれらもひねりのあるプロットの元描かれたエロ漫画で面白いです。
特に、"ハートメイカー"というお話が良かった。元生体工学の天才エンジニアと心臓ペースメーカーで生きているが故に生き急ぐ少女の関係がうまく描かれています。もともと全8話の連載用に用意していたネタらしく、ストーリー背景や人格設定に奥行きがあり、なおかつそれらを24ページとコンパクトにまとめているためかすごく味わい深い話に仕上がってます。エロ漫画なのに。

今月中旬にもこの作者の新刊が出るので買う予定です。そちらも一応ストーリー漫画ということで、非常に楽しみであります。