アビエイター

レオナルド・ディカプリオ主演、アカデミー賞11部門にてノミネート、5部門受賞の伝記モノ映画です。アビエイター(the Aviator)とは“飛行家”の意。作中では飛行機がバンバン出てきます。
1930年〜1940年台のアメリカを舞台とした映画で、ハワード・ヒューズという実在した人物の伝記的作品だそうですが、残念ながらさっぱりその人のことを知りませんでした。世界一の金持ちになったと思ったらその財産すべてを映画につぎ込んだり、自分のデザインした飛行機に乗り世界一周最短記録をたてたりと、とにかくトンでもない人生を送った人物だそうです。
素直な感想を言うと、良い映画だったけど長すぎた、ってとこでしょうか。3時間近い上映時間はちょっと辛かったです。特に前半が冗長に感じられました。伝記物ですから事実を実際にあった順に進めていく必要があるのでしょうが、もっとサックリと話を進めて欲しかったです。
それと、企業間の争いなどの背景がきっちり理解出来ないと、登場人物の動きがわかりにくいのも欠点ですかね。頭の中で整理しながら見ないといけなかったのでやや辛かったです。
良かったのは、全体にわたってのディカプリオの演技ですね。演技の善し悪しなんて素人目でしか言えませんが、神経質で潔癖性のハワードを見事に演じきっていたと思います。追い込まれて狂気に走るシーンなんかは、ヤバげな雰囲気出しまくりで凄かったです。
ということで、全体的な評価としては7点というところでしょうか。やはり長いのがネックか。しかし、見所は見所でちゃんとありますし(特に終盤の公聴会での演説シーンは必見)細部にまで気を配られた演出は良くできていると感心します。まず見て損は無いかとは思います。