θは遊んでくれたよ 8/100
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/10
- メディア: 新書
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森博嗣の新シリーズ、“φは壊れたね”に続く2冊目です。帯にはGシリーズとあるんですが……これQシリーズの間違いでは?今までがS&M(SAIKAWA & MOE)シリーズ、Vシリーズ(VENICO SEZAIMARU)と主人公のイニシャルから来てるためこれも主人公のイニシャルで来ると思ったんですが。ちなみに主人公は海月及介(QURAGE QYUSUKE)でQが2つならびます(強引って言うな)。Gがつく主人公キャラっていないんですよね。
今回は身体のどこかにθの字が書かれた連続飛び降り事件。主人公ほったらかしで萌絵が動きまくっていたのが楽しかった。というか新シリーズの主人公は締めるところは締めますけど普段が無口というなんとも主人公っぽく無いために、常時出づっぱりにはならないんですよね。トリック自体は以前古畑任三郎で似たようなことをやっていたのですぐにわかってしまいました。ちょっと残念。
ちなみに次回作は「τになるまで待って」だそうです。これまでφ、θと比較的よく使うギリシャアルファベットで来てますからその次はωあたりでしょうか。あとδとσもよく使うから出てきそう。次いでη、ζ、ξあたり。ってそんな風に考えていたら使うことのないギリシャアルファベットってι(イオタ)とο(オミクロン)ぐらいですかね。使わない理由はローマアルファベットと形が被るからでしょうけど。αとβは汎用性が効き過ぎてタイトルに使っても面白くないかな。
評価点:7点